プラチナタウン(楡周平著)

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地方疲弊、財政赤字から政治行政、介護、雇用、住宅問題に切り込んだ会心作。展開や実現性など、あくまでも小説の中ではあるが、気をてらうことなく、現実に即し、しっかり調査したことがうかがえる。不動産関係者必読、業界側の心理としては消費者に読まれるときついが、消費者側も読むべき。住宅から人生まで考えさせられる。

 

以下、アマゾン紹介文

総合商社部長の山崎鉄郎は、一寸したつまずきから出世街道から外された上、150億もの負債を抱えて平成の大合併からも爪弾きされた故郷・緑原町の町長を引き受ける羽目に陥ってしまう。鉄郎のビジネススキルを当てにする故郷の人々。しかし、町長に就任してわかったことは、財政再建団体入りは不可避といえるような、想像以上にひどい現実だった。

そんな中でさえ、事態の厳しさが認識できない人々、相も変わらず私腹を肥やそうとする町議会のドンなど、鉄郎の前に田舎ゆえにまかり通る非常識が立ちはだかる。そんな困難に挫けず、鉄郎が採った目からウロコの財政再建策とは?一発逆転の大勝負ははたして成功するのか?

核家族というライフスタイルを造った八百万団塊世代の定年で本格化する「老人問題」、地方交付税や国県補助金の減額でますます強まる「地方の疲弊」、大型団地だけでなく都市部の私鉄沿線でも始まった「町の虫食い化」など、現代が抱えるビビッドな社会問題を、追いつめられた男・山崎鉄郎と周りに集まったユニークな人々が、様々な困難を乗り越え痛快に解決していく、著者の新境地を示す新社会派小説、ここに誕生!


以下、気になるポイント(社会現象、問題)

・家族よりも仕事優先に30年働いて、家庭内別居、熟年離婚の危機。
・上司に些細なことで嫌われ左遷辞令。
・税金を食いつぶす役人たち、多額の借金で破綻寸前の行政団体。
・退職金、年金に加わる第三の老後資金は自宅の活用。
 リバースモーゲージ、売却、賃貸。
・マンションを購入し、住宅ローンの返済が終わった頃に、
 いくらで売れるか、あと何年使えるか。
・大規模団地や郊外の住宅地では高齢化が進み、
 空き家も増え、住居の虫喰い状態が始まっている。
・今後の住宅市場として中古住宅と貸し家が伸びる、
 そこにビジネスチャンスがある。
・老後をある程度快適に過ごすためにはお金が必要。
 残念ながら選別されてしまう。
・介護職員の低賃金問題と高い施設入居費用。
・スーパーにはその地域の生活レベル、町の文化が如実に表れる。
 住居を決める際に、最も効率的に、その土地の雰囲気を把握するには
 スーパーを訪ねること。

本書内では、具体的に、現実的に、詳しく書かれておりますので、一度、手にとって、住宅から老後のことまで、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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