開業5周年を迎えた「つくばエクスプレス(TX)」。沿線の住宅購入意欲(特に外部から)は高く、特に千葉県内では、宅地開発の遅れ(供給不足)から割高感がある。流山おおたかの森、柏の葉キャンパスは、商業施設のイメージなどから過剰感さえある。
開発が順調に進んだ茨城県内では、人口流入も順調に推移し、守谷市は、この5年で約15.5%の大幅増加率を示し人口は6万2220人。つくばみらい市は、9.7%増の4万4136人、つくば市が7.4%増の21万4600人。(茨城県つくば地域振興課)
なお、茨城県が沿線で宅地分譲しているのは、先日、破産する方針が発表された茨城県住宅供給公社ではなく直轄となります。(茨城県の分譲価格は地域相場よりも高め、柔軟に対応できない行政の分譲、公社の破綻も同じ要因と推察される)
つくばエクスプレスが開業し、沿線開発が進むことにより明らかに目立つのは、大型商業施設のオープン。特に目立つ知名度が高い施設の最寄り駅となる地域は、不動産価格も高い。ブランドと利便性をとれば商業施設がある駅、TXの通勤利便性とコストパフォーマンスを狙うのであれば、他の駅へ。
※オープンした主な施設:流山おおたかの森SC、ららぽーと柏の葉、アクロスモール・ロックシティ(共に守谷)、LALAガーデンつくば、イーアスつくば、など。
生活を考えた場合、沿線開発が完了するまでの約10年、商業施設が関係する地域での道路事情は悪い。週末、周辺から商業施設を目指してクルマが集まってくるが、道路の整備がまったくといっていいほどできておらず、大混雑が生じる。施設を利用しなくても、生活をする限り影響はある。
この道路事情と同じように、開発の遅れで支障をきたしているのが生活施設。都市計画のなかで学校予定地とはあるものの、人口増加(開発の進捗)の様子見をしている行政。学校が遠いから人口が増えない、人口が増えないから学校が開設されない。鶏と卵の状況。保育園、幼稚園なども同じような状態。
また、各駅沿線とも最低限の商業施設(日常生活)は整っているが、流山セントラルパーク駅と柏たなか駅周辺は遅れを取っている。流山セントラルパーク駅の場合、駅周辺の新しい街(ほとんどできていないが)には商業施設がなくても、既存の住宅地(平和台、加)にあるため対応ができる。しかし、柏たなか駅の場合、駅周辺にコンビニ1軒すらなく、駅前であってもクルマ生活を余儀なくされる。
病院や公共機関も、人口が増加するのに比例し、徐々に開設されており、今後の開発とともに充実してくると思われるが、開発が遅れているところでは、今しばらくの不便さを感じざる負えない。
このような状況から考えると、沿線での住宅購入は、街としてすでに完成しつつある守谷駅や既存の街である南流山駅の周辺がいいと思われる。ただし、今後の将来性を期待しつつ、割安な駅を選ぶという考え方もある。供給不足が続く流山おおたかの森駅や柏の葉キャンパス駅周辺を狙うなら、供給が増加しインフラが整う3?5年後か。
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